青山

美女と野獣の青山のレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
2.9

反抗期の少年が恋を知って童貞を卒業するまでを描いたラブコメ。

主人公のベルがエマ・ワトソンだからもうめちゃくちゃ可愛いし、清楚っぽく見せかけて実はエロエロな服ばっかり着てておっぱい見えまくりだったので良かったです。
一方ヒロインの野獣さんも負けず劣らず可愛い。友達いない陰キャで一人で黙々と集めた本棚を見せて「すごーい!」って言われた時にめちゃくちゃ嬉しいのに「べ、べつに大したことねえよっ」って言うシーンが特に可愛かったです。
ただ、部屋に閉じこもったりふて寝するところは自分も反抗期の時にやったからめちゃ恥ずかしくて見てられなかったですね。

それから金の力に任せた煌びやかな演出も圧倒的で、やっぱ夢の国ってすげえなと思った。

ただテーマ性がなんか全部裏目に出てる気がするんですよね。
冒頭からして「本当の美しさは心にあるのです」と言いながら、醜い老婆のフリをした美しい魔女が上から目線で王子を騙して野獣に変えるあたりお前が一番ルッキズムやんけと思ってしまってそこからは誰も信用できませんでした。
なんか、本ばっか読んでる陰キャだけど青山くんだってクラスの一員なんだからってクラスの中心的な女子に上からフォローされてるような居心地の悪さがあります。

あと、悪役の最後が気に食わない。
やるかやらないかどっちかにしてほしいですよ。あんな片付けかたは一番姑息で、汚いものに蓋をして美しく見せかけていても裏では腐敗しきった夢の国の現実が透けて見えます。
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