ノラネコの呑んで観るシネマ

美女と野獣のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
5.0
パーフェクトだ!
ディズニー手描きアニメの最高峰を、単に実写化しただけではない。
オリジナルのドラマを補完し、その先を見せてくれるのだ。
なぜベルはあの村に住んでいるのか。
なぜ野獣は冷酷な青年に育ってしまったのか。
40分伸びた尺はドラマを深化させている。
アニメならではのキャラクターのカリカチュアが封じられた分、各人物は背景を含めじっくりと描きこまれていて、特にガストンのクズっぷりは最高。
元のミュージカルシーンは全てキープされて、ドラマの深化分新たな楽曲が増えているが、これがまた素晴らしい。
面白いのは、コクトー版の影響を節々に感じること。
まあ元のアニメ版自体がコクトーの影響下にあるのだけど、アニメ版には無い中盤のあるアイテムのエピソードや一部プロダクションデザインの類似性は明らかで、これらは実写だから出来るオマージュ。
映像はゴージャス、音楽は最高、役者も一流、物語は元から素晴らしいかったのを更にブラッシュアップ。
これ以上は望むべくもない、最高のエンターテイメントだ。
しかしエマ・ワトソン可愛すぎる。
完璧なベルだった。
野獣でなくても、「永遠にここで待とう」て歌いたくなるわ。
ブログ記事:
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