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美女と野獣のcanoのレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
4.5
涙が出るほどやさしくて繊細な、究極のラブストーリー。
観る者の想像もつかない魔法にかけられる。誰もが待ち望むあの瞬間まで、ぐっと引き込んで離さない。

ただディズニー映画を最新の技術で美しく実写化したんだなぁ序盤退屈だなぁなんて考えてたら、、、
結末を知っていても感動的で、本当に何度でも楽しくって読みたくなるおとぎ話のようなディズニーストーリーの魅力が全く劣ることなく、むしろ実写ならではの良さが効果的にプラスされた映画になっていた。
2014年公開のレア・セドゥ&ヴァンサン・カッセル版の、細かなところまできらびやかなまるで本当にフランスの歴史に出てきそうな人々の実写版と違い、CGを多用しミュージカル要素も忠実に、分かりやすいアニメーションを意識したようなつくり。

「まさかこんなことになるなんて。
何かが芽生えているから、今までになかった何かが。」
理由ははっきりと分からないけど、私もあるところから魔法をかけられたみたいに、驚くほど気づかぬうちにどっぷりと「美女と野獣」の世界に浸かってた。
最初は綺麗とだけ思っていた雪景色にも、胸が熱くなって涙が止まらない。

野獣の表情一つひとつをとっても、ベルの声色の移り変わりも、どんどん愛くるしくなる召使いたちも、主役を奪うんじゃないかというほどかっこよすぎる悪役ガストンのゲスさや、村の人たちのおバカさも、それらを演出する愛たっぷりでときめき溢れた魔法のような時間が最高!
ディズニーアニメ版に忠実な笑い方とか、みんなの癖のある仕草とか、隅から隅まで見どころ満載。
多少のツッコミどころはアニメと魔法の世界なので気にならない!

人気アーティストや名優たちが歌う新曲含む名曲の数々は、聴き応えがっつり、心を掴まれる。
ルミエールの人間だった時、全く気づかなかったけどユアン・マクレガーだったんだ!ムーランルージュで歌う彼に魅せられた以来の、歌うロウソクおじさん、ダンディで素敵でしたっ。

もちろん、この壮大すぎる愛と美しい映像は、より大きなスクリーンで観ることをお勧めします。
幸せな魔法にかけられて、今とても胸がいっぱいです。
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