gyaro311

美女と野獣のgyaro311のレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
4.0
小学生の娘のリクエストで吹替版を鑑賞。
誰もが知る物語であることを逆手に取り、
この映画ではストーリー上の
細かな整合性を合わせることより、
夢の世界の再現や、
そこで楽しむことに振り切っている。
細かな描写よりも、大胆で、ダイナミックで、
華麗な動きづくりに心血を注いでいる。
その世界観を実現するための中核が、
エマ・ワトソンさん、という感じ。
大人になっても、誠実そうで、
芯が強そうな目力は少しも衰えず、
独特の華があり、かのハリポタシリーズも、
やはり彼女あってこその人気だったのだと、
改めて、存在の強さを思い知らされました。

吹替版で良かったのは字幕を追わないため、
映像の放つ世界観に没入できること。
一方、エンドロールで原曲が流れると、
その力強さに初めて気付くといった感じで
一長一短あるかなと思いました。
そんなに難しい話ではないのと、
やはり歌が多いので、ある程度、
耳で英語のセリフや歌詞を楽しめる方は、
当然ではありますが、字幕版をオススメします。

最後に時節柄、世界中の人、
特に子どもが見るディズニー映画は、
これからも、今作のように、
多様性の美しさ、多様性への寛容さを、
訴え続けてほしいと心から思いました。
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