滝和也

美女と野獣の滝和也のレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
4.5
人は本当に美しい
ものをみると泣く…

人は本当の優しさ
に触れると泣く…。

私はディズニー映画に触れたことがありません。マーベルやSWは別にしてですが。ディズニーランドにも行ったこともない夢のない人。行く機会はあったかもしれないですが避けてきました。

心洗われました。ボロ泣きです。恥ずかしい限りですが…。その美しい世界観に、歌に、優しさに。微笑んで楽しむべき作品なのに。どうやら、私は…美しいものを見ると泣く体質らしいです。映画館で見なくて良かった…。それを感動と言うのでしょうね(^^)

ジャン・コクトーの美女と野獣は見ていましたし、その幻想的な世界に魅了されたのは覚えています。この作品のストーリーの本質的な美しさがとても好きです(^^) 言葉にすれば陳腐なのかもしれない、真実の愛。見た目だけではない…心の繋がり。とてもシンプルだけれど、語るには難しい世界。

その世界を構築するための、美術、音楽、キャスト、演出、その全てが美しい…。それ故感動できたのでしょう。セットとCGの見事な創り、素晴らしい音楽、スコア。先行したアニメも素晴らしいようですが、それを手本に生命を吹き込んだキャストも見事でした。

エマ・ワトソンも初見ですが、繊細な歌声と少女から大人に変わりかけたような不安定な魅力、いまこの時にしか映し出されない女性の魅力がそこにありました。黄色のドレス姿がなんと美しいことか、その内面の魅力も含め、野獣親父は見事にやられました(^^)

野獣の姿も表情があり、彼女を送り出すシーンのスコアと優しさにまた(T_T)。男ならその自分の優しさ故に傷つくもの。シンプルにそんな風に思うものです。

敵役ガストンのルーク・エヴァンスの怪演、ガストンの友人ル・フゥのコメディリリーフとしての存在感と相まって見事なコンビ。スコアの楽しさも見事。ワイスピでの敵役より遥かに良い。

城の召使達も大好きですよ(^^)エマ・トンプソンは日の名残りでの召使役が見事でしたが、こちらは声と歌ですね(^^) イアンの時計、ユアンの燭台のコンビもいい。晩餐の席のスコアと美しさに大感動でした。エンドロールまで誰かわからなかったですが(^^)

若い頃は、いろんなものに囚われて、理屈をこねた作品に魅力を感じるものですが、年をとると涙腺が弱くなり、子供の頃に戻ったようにシンプルでストレートなものにまた感動を覚えるようです。ディズニー初鑑賞。素晴らしい感動がクリスマス・イブにありました(^^) アニメも見ようかな(^^)
滝和也

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