Yoshishun

ファンタスティック・フォーのYoshishunのレビュー・感想・評価

2.7
短評

ラズベリーを制した2015年版『ファンタスティック・フォー』。撮影時のジョシュ・トランク監督と配給との対立、多額の追加予算による追加撮影、予告編で本編には存在しないシーンが含まれている等、公開前から暗雲立ち込め、公開後も前評判の悪さを覆せず、マーベル映画としては明確に駄作に部類されてしまった可哀相な作品。

本作は100分台というマーベル映画としては比較的短めながら、尺の大半を時空転送装置の実験に費やしてしまったことが致命的。おかげで、リードやスーザンをはじめとした彼等の誕生票としては全く深みがなく、悪に落ちたラスボスのドゥーム登場から決着まで30分もかからない。割くべきアクションシーンが少なく、前半のドラマパートを長めにしすぎたことが酷評の最大要因といえる。その癖大事なところは「○年後」と飛ばしまくるのも残念。

ドラマパートとアクションパートの比率を同じにするか、上映時間を長くして彼等の活躍をもっと長めに描いていれば、より多くの称賛を得られたかもしれないと思うと、惜しく感じる。
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