クロエちゃん目的で鑑賞
警察に疑念を抱き、親友の死を一人で調べていく高校生の青春クライムミステリー。青春と犯罪というヤングアダルト小説感満載の物語。
国内外共に評判がかなり良くなかったのでどれだけ酷いんだと思って見てみたが、映画として破綻しているわけではないけどかなり弱い物語で面白さを感じなかった。驚くほどに面白さが欠けていて、盛り上がる箇所が一個もない。でも、これ以上映画的に面白くしようとすると高校生が背負うには現実的に無理な範疇へ突入するので仕方ないという苦しさも見えてくる。
クライムミステリー的な面白さは無きにしても、青春真っ只中の主人公たちのドラマをもっと深く重層的に描くべきだった。犯罪の側面で面白くできない分、ジュブナイルやヒューマンドラマとしてもっと徹底的に描くべきだと思う。何を描くべきかという根本の指針が定まっていないのが見え見えで、だから何も刺さらない至極平凡な映画にしかならなかった。
若手俳優の脇はベテランが固めると言わんばかりのキャスト。デビッド・ストラザーンとキャサリン・キーナーがいたら流石に安定するよね。
クロエちゃんは無味の女子高生。言うことがない。
