リッキー

アロハのリッキーのレビュー・感想・評価

アロハ(2015年製作の映画)
2.6
968本目。190302
毎年ハワイに旅行で訪れていますが、ここ2年ほどは遠ざかっています。ハワイの香りや風が懐かしくなり、タイトルが「アロハ」ということで、少しでも体感できればと思い本作品を鑑賞しました。

内容は、軍事コンサルタントのブライアン(ブラッドリー・クーパー)が大富豪カーソン(ビル・マーレー)による軍事衛星打ち上げ計画を手伝うため、かつて軍人として赴任したことのあるハワイを訪れます。そこで彼は、元恋人のトレイシー(レイチェル・マクアダムス)と再会を果たします。その一方、空軍との橋渡し役を務める女性パイロットのアリソン(エマ・ストーン)とは初対面から反発しあっていましたが、一緒に行動するうちに次第に惹かれあうようになっていき…。
主役レベルを3人起用した豪華な配役ですが、脚本が面白くなくて皆実力を発揮できなかった感があります。

実際のハワイの人口で白人は30%と少ないのに、主な出演者は白人ばかりでした。ポリネシア系やアジア系はチョイ役で出演している程度です。
空軍中心の内容のため、白人ばかりなのはある意味忠実なのでしょうが、折角ハワイで撮影して、タイトルもハワイ語の「アロハ」なのだから、少しは現地の人を思いやった演出をすべきだったのではないでしょうか。

それに無茶苦茶な設定として、エマ・ストーンが演じるアリソン・エングが“中国系25%、ポリネシア(ハワイ)系25%、スウェーデン系50%”という人種設定だということです。ちょっと無理があるのではないでしょうか。

原題にもなっている「アロハ」という言葉は、作品中にも何度も使われていますが、本来はあいさつ以外にも、すべてを受け入れる「心」や「精神」を表すのであり、軽々しく使われすぎていて残念です。

さらにハワイを感じさせるシーンはほとんど無く、がっかりしました。
ハワイの精霊を無理に入れていますが、ハワイといえば美しいビーチや自然なので、これらの景色をふんだんに取り入れてもらいたかったです。
本作の内容でしたら舞台地がハワイである必要もありません。

期待が大きかっただけ、残念な作品でした。

「マハロ」
リッキー

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