ロスト・シティZ 失われた黄金都市の作品情報・感想・評価

「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」に投稿された感想・評価

honmosuki

honmosukiの感想・評価

4.0
ノンフィクション小説の映画化。実在の探検家の足跡、謎を描く。周囲の反対や嘲笑にもめげず、アマゾン奥地の探検続けた男。その情熱とロマンが凄い。
未開拓の秘境目指し、世界の果てまでイッテQ。

現在『A24』と共に怒涛の勢いで傑作を送り続けるブラッドピット設立の映画会社『プランB』配給の元、生み出された探検映画だ。

ジェームズグレイ監督は、ブラピとガッチリ手を組んで、後のアドアストラでその資質を覚醒させるが、本作のテーマはアドアストラと超クリソツなのです。 そしてブラピはジェームズグレイの才能をこの頃から見出していた。

そんな本作はあのインディジョーンズのモデルとなった人物に焦点を当てた伝記ドラマとなる。 かと言ってジェームズボンドさながらユニークなセリフを吐く連続活劇とは一線を隠し、プログラムピクチャー臭プンプンなタイトルからは想像もつかない、監督の作家性がフィーチャーされた意欲作です。
インディジョーンズの笑顔の裏に隠された喪失感、過酷な旅の帰りを待つ者、更に監督自身の心象を紡ぎ出し、じっくりと描き出す。

本作は、片道切符なトラベルをひたすら描くのでなく、『帰省』を挟むことで、失われた時間の重さを痛感させ、快挙の先にある『喪失感』を浮き彫りにしていきます。

探検家は、偉業や勲章といった名声には興味はなく、探検そのものに取り憑かれ、やがて家庭という代償を払わされる。
本作は、そういった探検家の心情をしっかりと捉え、ある『歴史的史実』を物語に挿入することで、彼の執着心を映し出していく。
主人公、フォーセットは死と隣り合わせな非日常に居ても、思い出すのは家族ではなく、冒険の記憶だ。
そして、冒険と家族を天秤にかけ苦渋の決断を余儀なくされるが、ジェームズグレイはここで、驚愕の展開を用意し、観客の感性をかき乱してくる。

本作は主人公の英雄譚をひたすら描くのではなく、『帰りを待つ妻』にもシームレスに焦点を当てることで、ジャングルとの両面から『孤独』を対比させていく。
とりあえず終始奥さんが気の毒でならなかった。


備考. インディジョーンズシリーズの時系列へ逆オマージュ?

インディジョーンズは時系列的には、2→1→3の順になる。 理由はレイダースと3がvs ナチなプロットだからだ。 そのため、インドで大冒険な2はレイダースの1年前に設定された。
本作は主人公の心の奥底に迫る、かなり重要な場面でさり気なくオマージュされ「世界が自ら火をつけた、鎮火作業にケリをつけねば次のステージに進めない」とインディジョーンズの宿命をメタ的に考察する。
しかし、本作はこのプロットこそが実に秀逸で、内面の心情を見事に透かしていくのだ。
ラストショットで爆上がりした勢いで言わせてもらうと耳キーンやらずにベッド際を列車移動するの実は好き。
りっく

りっくの感想・評価

4.4
ジェームズグレイの新作は邦題からは想像がつかないような高みまで到達してしまう紛れもない傑作である。映画は光と闇の芸術であることを熟知しているからこそ為せるそこはかとない画面から漂う色気。端正かつ繊細な演出から生み出される、品格と思慮深さ。暗闇に身を浸し、映画の呼吸を感じ取る幸福がある。それでいて、エンターテイメントとアートの狭間で理想的なバランスで物語れる映画作家として見逃せない存在であることを再認識した。

ブラジルとボリビアの狭間にあるゴムが採れる未開の土地を発見し地図にしようという政治的な思惑から冒険に駆り出される主人公。戦争に行くはずの自分が何故という心境は、インディジョーンズのモデルとなった人物を映画化する企画をブラピから提案されたジェームズグレイ本人に重ね合わせて描いていたことだろう。

だがそんな未開の地で黄金郷=エルドラド=ロストシティZを探す探検隊の旅路は、ジャングルを舞台にした映画たちを連想させる。だがジェームズグレイは、ピーターウィアー作品のような異文化理解的なところに固執するわけでもなく、ヘルツォークのように狂気に振り切れるわけでもない。それらは主人公が通る心のプロセスとして描きつつ、本作は家族の物語へと帰着する。政治的な物語から個人の物語へと変遷していく。

先住民を野蛮ではなく我々と同じ文明人であることを証明し歴史に名を残す。だが、その一方で残された家族は知らぬ間に大きく育ち、父親の生き方を否定する。夢や大義名分という大文字に趣味や身勝手を置き換える様は身につまされる一方で、そんな生き方を理解し憧れる息子の眼差しに感動させられる。

そんな父親と息子は2人でロストシティZへと向かう。そこで部族に囲まれ、生き死にに固執することを諦めた末に文字通り連れて行かれる暗闇と松明の世界。なんと神秘的かつ幻想的な極地なのか。そしてそんな世界が父親と息子だけではなく、残された妻の夢でもあることを、前作「エヴァの告白」に続き抜群の鏡使いで見せてしまう手腕に脱帽。
よくある冒険活劇で困難につぐ困難〜ではなく史実に基づいているので何度か行き来するのがリアル☆

必要以上の派手さもないのでじっくり見れるけど、先にグリーンインフェルノ等を見てるとより楽しめるかな☆(^q^)
探検1回目は「やばいよ〜絶対辿り着けないよ〜」とひたすら煽るくせに割とアッサリ着くので拍子抜けしたが2回目はクズが居て面白い。ずっと『地獄の黙示録』の眠いシーンが続いている感じ。。嫌いじゃないけど。ラストショットのアレはお約束になりつつある。
らら

ららの感想・評価

3.2
ノンフィクションのアマゾン探索家のはなし。トムホが出てるー内容はそこまで大きな盛り上がりどころは無くノンフィクションだけあってかなりリアルな探索家の半生を描いてる感じ。
いつの間に「アメリカ映画」の真ん中走ってるの……!
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