ひろ

リトル・ボーイ 小さなボクと戦争のひろのレビュー・感想・評価

3.5
メキシコの新鋭アレハンドロ・モンテベルデによって製作された2016年のメキシコ・アメリカ映画

第二次世界大戦中のアメリカの漁村。村一番小さな少年ペッパーは戦争に駆り出された父親の帰りを信じて、神父に課せられた善行リストを実行していくといった物語

真珠湾攻撃によって憎まれている日本。差別される日系人と少年の交流、父親の帰りを信じてやまない少年のひたむきさを描いた作品。少年のあだ名リトル・ボーイは原子爆弾の名前と同じ。日本人として見ると少し複雑な気持ちになる。しかし、監督の目的は日本人叩きではない

アメリカにおける戦時中の差別など、戦争の醜さをしっかり描きつつ、少年の父親への愛情、強い心によって感動をもたらしている。メキシコの新鋭監督が戦時中のアメリカと日本を題材にしているのが面白い。回想シーンに登場する侍の甲冑とかは意外とちゃんとしている。でもマサオ・クメという侍の逸話がちょっと笑っちゃう。無名の少年俳優がキラキラ輝いている。それを見るだけの価値はあるかな
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