M少佐

クーデターのM少佐のレビュー・感想・評価

クーデター(2015年製作の映画)
4.0
 「イギリスのCIA みたいなもんか?」

粗筋は逃げた先とフィルマにあるよ⬆

家族を連れて某アジアへ家族と赴任の男。
アメリカの白人。
親切な男にホテルへ案内され、人心地つこうとしたら、何から何まで使えない!
ネットはダメ電話も一方通行、新聞も三日前と散々。
すると町中で私刑が行われるのに偶然、遭遇する。
ヤバイぜホテルに戻らなきゃ。

普段はベン・スティラーとコメディばかりやってる(実際やってる)印象の強いオーウェン・ウィルソンですが、笑いを封印したかの様な熱い父親を演じます。
かつて追い詰められる、一軍人を演じた「エネミーライン」での主役を彷彿とさせるギリギリのサバイバル。
自分だけ助かれば良い訳ではなく、妻と娘二人も守りながらの逃避行。
超無理ゲーです。
諦めたら一家死亡は免れず、かといって右も左も分からない異国の地。
派手さは無いけど緊張の連続で楽しめます。
謎の男にピアース・ブロスナン、まさかの…いや大方の予想通りの人物であり、無駄に格好いい。
一概に正義の味方でないのもニクいところ。
粗筋にもあるように、クーデターですが主役一家を執拗に追うのは、銃を持った一般人。
革命の熱さに、うなされながら手当たり次第に白人を殺しまくり、ある理由で主役を目の敵にして追ってきます。
下手なホラーより怖いかも、人種も違えば言葉も違う、しかも白人には問答無用。
良く出来た作品。

ラストに家族と関わってくる国に関しては、時代は変わったなと思う。

もう一度細部まで見直したくなる佳作!
映画館で見れば良かった…(-_-;)
M少佐

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