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悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46のtKoのレビュー・感想・評価

3.0
生駒、西野、白石、橋本、生田を中心とした乃木坂46の初ドキュメンタリー映画。主要メンバー5人は母親からの手紙(ナレーション: 声は西田尚美が担当)によって幼少期から本来の彼女たちの素の部分が見えてくる。
この作品は学生時代の苦悩や10代の葛藤、家庭事情などそれぞれの想いを抱えながら受けたオーディションの前半、その後の乃木坂46としての活動の後半に大きく分けられる。人目に晒され続けるアイドルの残酷さ、特にプリンシパル公演の舞台裏で生駒と松村が口論→生駒が過呼吸からのマスコミ向けフォトセッションの記者から生駒への質問→生駒逃亡のシークエンスの地獄っぷりは凄かった。それでも前を向き、日々の中に何か良い事を見つけ進んでいこうとする彼女たちのアイドルとしての自覚と逞しさは胸を打つものがあった。
主要メンバーに特化した構成なのでやや物足りなさを感じるものの、ドキュメンタリーとしての純度を保ちつつ乃木坂がなぜここまで売れたのか?魅力があるのか?が伝わる作品でした。最後の掘のシークエンスの潔さたるや。
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