矢野

悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46の矢野のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

見ました。

乃木坂46、マジで誰一人として知らず曲も知らずヒストリーも知らないんですけど周りに勧められたのでトライしました。
そもそもドキュメンタリー形式が好きではないためつまらん…つまらん…とか酷い事を考えて見てたんですけど
我慢して頑張ってつらいこともたくさんあっていっぱい泣いていっぱい苦しんだ彼女達が華やかなスポットライト浴びてアイドルしてる姿には思わず泣いてしまった。
前半めちゃくちゃつまらん出来なのも体感時間を引き延ばす事で彼女らと過ごした時間を延ばしてあのシーンのカタルシスをより効果的にしようとしてたんじゃないかと思うレベル。なにせA元だからな…。

本当前半は死ぬほどつまんなくて不登校で〜とか人間関係に悩んで〜とかいかにもファン層のメンズに共感させたいんだなあざといあざとい、って感じで見てたんですけど
やれコーチに叱られ、過去の恋愛掘り出されては思春期真っ只中の女子が恋をして本当にごめんなさいと許しを乞わされ、自分達の若さと容姿に点数を付けられ人生をぶち壊され、
お前に何の権利があるんだA元!!!とキレ始めた頃にぶち込まれるプリンシパルは本当に構成がすごい。
やらされてる、じゃないんだと。やりたいんだと。
毎日毎日毎日毎日何かに追い立てられ人並みの幸せを望む事も出来ずファンの夢を叶える装置になってる彼女達が、それでも泣きながら負けたくないって言うの。
トップアイドルになりたい、プロでありたい、誰より輝く一番星になりたい。
からの君の名は希望コンサート映像はマジで汚い。誰より輝いてる。君達は誰よりもきらめいてる…好き…。

本当ドキュメンタリーなんで山とか落ちとかほぼないんですけどそれでも構成はすごいなと。
マジで乃木坂誰やねんだった私でも泣いたので乃木坂ちょっとでも知ってる人は絶対見た方がいいんじゃないかな。うん。

あと個人的に、これはマンチェスターバイザシーへの一つのアンサーかなって思いましたね。
逃げたくない。そこで生きていくしかない事を受け入れて、逃げずに戦い続ける姿勢、私は好きです。
矢野

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