みむさん

ボス・オブ・イット・オールのみむさんのレビュー・感想・評価

3.5
「この映画はコメディで無害である」で始まるのは自身の他作で黒板に爪立てるような不快感与え続けた自虐なのか、それともまたしても挑発なのか?😂出だしからひねくれてる😂

デンマークの小IT企業のオーナーが架空の社長を使い会社を売却しようとしたが、買い手が社長本人としか交渉しないと言う。じゃあ仕事のない役者に社長のフリをしてもらおう!というコメディ。
後に舞台劇にもなったみたいだなあ。

架空の社長をでっちあげておけば、嫌な役回りはすべて押しつけられるし、美味しいことはオーナー自身が享受できるし、うまいこと悪知恵働かせたなーと思っていたけれど。

社長のフリする役者が思いの外社員に肩入れ、交渉相手はすぐキレる、おまけに連れてきた弁護士が…。

皮肉はやっぱりあったものの、意外にも冒頭の宣言の通り、無害でちゃんとしたコメディだった。

トリアーこんなのも撮るんだな…。

主演はトリアーの「イデオッツ」のあの人、ジャン=マルク・バールも端役で出てる😂

ドグマを話題に出したり、ビルの外からカメラを回すトリアーがチラリなど、ちょいちょい本人も面白がってやってんだろなというのがあってニヤリ。