デニージョップ

奇跡のひと マリーとマルグリットのデニージョップのレビュー・感想・評価

4.0
「今日、魂に出会った」
オススメより鑑賞
ヘレン・ケラーとサリバン先生の
関係を描いた'奇跡の人'から
オマージュともとれる邦題を付けられた
フランスに実在したもう1人の
ヘレン・ケラーの実話の物語

見えない、聞こえないってどう生きてけば
いいんだろうって思う人に対しての教科書
自分もその1人
今自分は五体満足で障がいが無いからこそ
生まれつきにしろ盲目+難聴=聾唖なんて
余計にどうすればいいのか、
どう生きていけばいいのかが
さっぱり分からない想像できない
この映画のおかげでそんな世界を少しでも
知れた気がする
マリー役を演じるアリアーナ・リヴォアールは
一般公募の本当の聾唖者であり
今作が映画初出演かつ演技力に驚かされる

こういう障がいがテーマの映画が
自分は好きなんだなーって改めて実感した
マリーが匂いを嗅いだり触れたりして、
その存在を感じ取ることができる自然界の
様々なものが、あたかもマリーの視点や
感性から描かれているかのようで、
それがとても新鮮で心地いい
やっぱりフランス映画の色彩感覚も好き