ジョン・スタインベックの同名小説をジェームズ・フランコ監督主演で映画化。
ジェームズ・フランコってこういう文芸的なものもしっかりやるインテリなところも好きだな。
世界恐慌で、大不況のアメリカ、失業者は大量、職があってもびっくりするくらいの低賃金労働。
ふたりの男が不満をもった労働者たちとともに運動を起こそうとする話。
なぜ2人が組むようになったかというとこれからストまでを描いてるとてもまじめな映画だったな。
不景気だから仕方ない、我慢しろ、というのを受け入れてしまえば生活すらままならなくなる。身内をなくしているジムはそれを肌で感じているからこの運動に懸けるんだね。
だけどマックのほうは運動家、むしろ扇動家に近く、労働者を鼓舞する役割にしか見えなかった。
しかし、丸腰の抗議に武力で制圧ってのは勝ち目はないな…。
1930年代の話だけど似たような状況や抗議運動は今も起きている。
歴史は繰り返す。世界は急激に変わったようでも、この時代でも昔と何も変わってないなと思うことがあるね…