8さん

悪党に粛清をの8さんのレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
4.0

19世紀のアメリカを舞台に繰り広げられるデンマーク産真昼の決闘というべき怒涛の西部劇作品。


『神はなぜ、復讐という業を背負わせたのか』


1864年祖国デンマークで兵士として戦いながらも戦争に敗れる2人の兄弟。新天地を求めアメリカ西部にやってきて7年が経った弟のジョンと兄のピーター。ようやく生活が落ち着き、ジョンの妻子をデンマークから迎えようとしていた。

久々に再会する家族との喜びとは逆に、駅馬車に乗り込んできた悪党2人組に危機感を感じる…

序盤からドロドロの暴力復讐劇が描かれています。個人的にハンニバルレクターのマッツ・ミケルセンのイメージが強い為に、酷い仕打ちで家族を奪われたり縛り付けられたり不幸のどん底に立たされ、血・泥・砂・汗まみれになるマッツ・ミケルセンがとても痛々しく見えました。ハンニバル程の、人肉描写はそこまで出てこないので観やすいかと思います。

この時代兄弟や家族の為に身を粉にして働き生活の基盤を築いた人の良さそうな人間は沢山いたはずです。西部劇ですが、肩書きなど全くない普通の人間が追い詰められた挙句に決意し業を成すポイントが見所でしょうね。

デンマーク版西部劇の緊張感と陰鬱、そしてほろ苦さの混じった正統派の物語でした。