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悪党に粛清をのslowのレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
3.2
ダークな西部劇がここにある…。
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デンマーク産の西部劇映画。
原題の意味は″救済″。

流れはいつもの西部劇ですが
風に舞う砂に重みを感じたり
暗すぎる背景や暗い音楽など
″陰鬱な空気″で包まれた
スカッとしない西部劇でした。

胸糞悪いオチはなく、
ストーリーは王道なので
西部劇が好きなら
普通におすすめな作品です♪

罠や仕掛けを利用して
敵を一人一人撃破する所は
西部劇の醍醐味ですが、
モンパニやスラッシャー等の
″悪役″がよく使う攻撃技を
主役がやってるのが
見てて面白かった♪w

″よし、やったか…″
″ざんねーん!ココでした!″
…ていうやつd(`・∀・´)☆

本作の特筆すべき点は、
『007』で共演した
マッツ氏とエヴァグリの
″顔″で語る演技!
名ゼリフは一つもないのに
″表情″だけでこの作品を
重厚な物語にしてます…。

予告編で二人はなぜ
″同じ場面にいない″のかは
二人が″敵対する立場″だから。

二人が言葉を交わさず
相手の行動を利用し、
自分の目的を達成する所は
なかなか面白いので
もう一歩踏み込んだ
二人の関係性を見たかった所。

私的に興味深かったのは
土地を買う手続きや、
ブーツにお金を隠したり、
天井のケーブルに吊るした
灯りをトンと押すと
隣部屋まで灯りがスル〜っと
移動するのが衝撃的だった!w

本作はデンマーク人が
南アフリカで撮影し、
アフリカ出身俳優を
多く使い撮影したらしく、
カメラのすぐ横には
シマウマが走ってたり
コブラが出たりして
大騒ぎにもなったそうです。

そんな特殊な環境で
作られた本作を
アメリカ人の目には
どう見えたのかが
個人的に気になる…!
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