目には目を
歯には歯を
悪党には粛清を
2015年公開当時、すでに私はマッツに惹かれていた。しかし、皆殺しには惹かれていなかった。全く縁のない世界だった。怖そうだと思い、マッツ主演だというのに、映画館に行かぬどころか、レンタルでも今まで観られなかった。マッツすマッツ(訳:マッツすまぬ)。
駅馬車のなかのやりとりからずっと、観ていてハラハラする。ホント、ゲスな野郎どもだ、嫌っ。今作のマッツもツラいっす。マッツどうしていつもこんなに苛酷な役を!
鈍色というのか錆色というのか、フィルムの色合い?が好き。乾いた大地もいい。町並みもいい。マッツだけじゃなくて、お兄さん役の人もステキ。サイレンスを演じるエヴァ・グリーンの圧倒的な存在感。悪役デラルーを演じたジェフリー・ディーン・モーガンさんは、どことなくジャック・イーラムを彷彿とさせる。そのデラルーの被る帽子が格好いい。良いマカロニ(今作は北欧ウェスタンだけど)の条件のひとつに、帽子のシルエットが良いことを加えることにしよう!イエーイ!最後、そのデラルーの顔面に、蝿らしき虫が止まった瞬間、それは偶然なのか狙っていたのかはわからないけど、思わずにやりとしてしまった。やったね。
(以下、略)
それから、断言してもいい。井戸から油が涌くこの地を、間もなく買い占めることになるのは、ゼアウィルビーブラッドのミルクセーキさんですっ!
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*町長はハイスパロー。やっぱりハイスパローはハイスパローだぜ。