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ブラインド 視線のエロスのcoroのレビュー・感想・評価

ブラインド 視線のエロス(2014年製作の映画)
3.4
冒頭のSNSの過激な動画に注意して

視力を失いつつある女性。窓辺の椅子に佇み、近づいてくる暗闇に思い描いたものを残そうとするけれど叶わない。やがて記憶の中の真実は色褪せ、あらぬ妄想を抱くようになっていく。まぶたを閉じれば鮮明な、モリッシーから始まる現実と虚構のシンクロ二シティ。そして、潜水服は蝶の夢を見る。







以下ネタバレ

妄想は小説という形をとりながら暴走し始めていく。ここからが面白いのだけれど、その道を行かない方が多分好き。

最後に幸せを感じた瞬間を思い出そうとしてみるけれど、そのことすら忘れてしまう。でも、また恋をしてみたい。目から入ってくる肌触りや温もりが欲しくて覗き見をしてみる。されてもみたい。もっと私を見てほしい。でも見てほしくない。そんな秘密の遊びに耽る彼女のことを哀れに思っていると、ここでも潜水服は空を飛ぶ
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