『キッズリターン』が有名な名作で『青い春』がカルトな名作だとすればこの作品はそれらにひけをとらない知られざる名作だ。もっともっと知れ渡って欲しい。 恋、友情、エロ、ギャグ、喧嘩、劣等感や焦燥感、、、青春時代に持つ力をスピーディーかつパワフルでいて叙情的に描いている。 カズヨシ、リツコ、トシオの三角関係が凄く切なくていいんだよな。 リツコ役の子が凄く愛おしい。 部屋で悶々として思わずあそこに手がいくシーンはお見事。 三池崇史、やべきょうすけ、北村一輝。みんな大阪人。 大阪の人じゃないとこれは作れなかっただろうなー。 ラスト近くの大乱闘シーンでリツコが叫ぶ「お前らみんなアホやーー！」は最高だった。 泣かせる台詞が随所にあるんだけど特にタイヘイ夢路が最後に言う台詞は名台詞。 「まだまだやで、生きてる限り、ドッコイ本番はこれからや。 負けたらアカンでぇ！ お前が今思うとるもんとも人生は違う。 闘こうていけー！」 ちなみに三池監督本人も出演している。しかも演技うまい。
