オブジェクティフ49の「呪われた映画祭」出展作品。
当時のケネス・アンガーは19歳。19歳!
画家トム・オブ・フィンランドに出て来そうなガチムチ系マリン共がアンガー本人を集団リンチ&レイプ。
目が眩むような爆発的情念が鑑賞者に迫るミルクと花火のゲイパワー。
関係ないが「アンダルシアの犬」(1929)で目をカミソリで抉るのがあったのに対し、こちらでは鼻の穴にガチムチの極太な指が突っ込まれて「ボキッ」とでも聞こえてきそうな動きの後に血が大量に吹き出す。
ちょうど最近やっと観た「ザ・フライ」(1986)では耳が取れたり歯が緩くなって零れ落ちたり爪が剥がれたりでその上こちらの鼻ボキッにアート系という繋がりだけでアンダルシアの犬を思い出す。
目、鼻、耳、歯、爪。
もう勘弁してください。