幕のリア

リアル鬼ごっこの幕のリアのレビュー・感想・評価

リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)
3.0
「RE:BORN」での殺し屋役が光っていた篠田麻里子。
今週末からは入江悠の最新作「ビジランテ」にも出演。その前に予習がてら。
あまりテレビを見ないので、最近のバラエティなどでの活躍ぶりは分からないが、自らのアパレルブランド運営の撤退など、表の芸能活動はあまり順調ではないはず。
「テラフォーマーズ」では見所もなかったが、女優として浮世離れした状況での魅力を放ち始めている気がしている。
エイリアン俳優としては東出昌大が既にその地位を確立していると思うが、その可能性を感じていると言うと言い過ぎか。
本作での設定もそれに近く、ひっそりと今が旬の女優と密かに面白がっている。

さて、本編。
園子温と言えば今や地雷源。
劇場では絶対に観ない事に決めている。
元のフォーマットをよそに、謎のドライブ感はよろしい。
パンチラなど得意技を散りばめ、パラレルワールド物をクレイジーソルトで調理。
肉が不味けりゃ大した料理にはならないが、不味いとは言えないワイルドな風味。
住む世界は変われど、寄り添う者の姿は変われど、とにかく走り続けよう!というポジティブなメッセージ性は好きだな。
「愛のむきだし」エンディングの全力疾走には及ばないが、ひたすらポジティブな作品が見てみたいとも思った。

ランナー真野恵里菜の美しさ。
どんな仕事も断らない斎藤工。
オチとエンディングの世界観。
充分面白かったな。
だって100円だもの。

劇場での観客の反応をワイプで抜きながら見たかった怪作。
幕のリア

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