追憶の森のたまのレビュー・感想・評価

死に場所に日本の神聖で神秘的な樹海を選んだのは理解できる。
しかし、回想シーンの夫婦の微妙な関係の描き方が秀逸で心が揺さぶられるのに対して、樹海でのシーンが少し陳腐だった気がする。アーサーが自責の念を語るシーンが唐突で不自然に感じたし、タクミを演じた渡辺謙も薄っぺらく思えた。
そして感動を呼ぶはずの伏線が強引な感じで…。
カンヌでブーイングが起きたのはせっかくいい映画なのになんか惜しい…って気持ちだったのかなと勝手に思いました。