ノラネコの呑んで観るシネマ

エンドレス・ポエトリーのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
4.5
前作「リアリティのダンス」のラストからはじまる、ホドロフスキーの自分語り第二章。
12歳までの幼少期を過ごしたトコピージャから首都サンチアゴへ。
確執を抱えた父から離れ詩作活動を始め、アーチストとしてのホドロフスキーの胎動期が描かれる少年編。
描き割りの幻影としての過去。
例によってエキセントリックにカリカチュアされたキャラクターたちが強烈だ。
節々でホドロフスキー本人が出てきて、あるべき人生に心象を"修正"してゆくのが面白い。
ところでこれ、まだまだ続く感じだよね。
今回が第二次イバニェス政権が出来るまでだから、だいたい23歳くらいか。
次はパリ、メキシコの青年編?
前作に続き強烈な遺作感が漂い、このままシリーズが続き、現実と虚構の狭間にある過去がホドロフスキーの今に追いついた時、何が起こるのだろう。
それまで元気でいて欲しいが。
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1074.html