ホドロフスキー初めてだったけどストーリーは分かりやすかったので楽しめた。演劇的な演出で詩、オペラ、ダンスなどとの融合がまさに総合芸術という趣。劇伴も感情や展開に無難に沿っていたからマジックリアリズム的な演出でも観やすかったのだと思う。
いろいろな要素はあったけど、特筆するなら様々な身体が生々しく映し出されていたことだと思う。それによって世界には多様な他者の身体と自分の身体の関係性があるというリアリティがあったし、重要なテーマの「生きること」の表現が詩と混じり合って視覚的だからこそできるものになっていた。個人的に好きな作品と言える。
