たいてぃー

エンドレス・ポエトリーのたいてぃーのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
3.8
前作に続いて、映像美が満載。前作の続きでストーリーは進む。アレハンドロ少年が成長し、詩人として生きていくまでを描く。
父親は医者にさせたいが、それに反発して家を出る。横暴な父親とオペラが得意な母親は健在。そして、芸術団アパートに移り住む。そこに住む人たちのパフォーマンスが異様。特にペンキを使ったもの。アレハンドロは、そんな中、即興で詩を披露する。これが結構美しい。若い頃、実際に読んだ詩ってことなのだろうか?
そして、喫茶イストがまた、異様な空間。客がすべて下を向いている。そしてステラの登場。でも何で二役にしたんだろ?マザー・コンプレックスから?
前作や「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」と比べると、おとなしい演出。R18版だから、おっとってところもあったが。そして、骸骨模様と赤の集団が出てくる。この色の使い方は、不気味だけど美しい。この時代の抑圧された政治体制への反感?どんな時勢でも芸術を描き出すって決意の表れ?
それと、監督の言うマジック・リアリズムの探求って何だろう?もう一度、観てみないと理解できないのか?