Risa

エンドレス・ポエトリーのRisaのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
4.0
やっとこさ観ました。
ホドロフスキー具合いに安心さえ覚える仕上がりです。

黒子を見えるように使ってみたり、演劇のような小さめな部屋での演出と 現実的な映し方やら、キャラの濃過ぎる人々に対しての本人の位置やら、現実離れし過ぎた演出をメインにすることで 現実的に映してる部分を強調する ホドロフスキー独特の手法、ブレてないどころか、パワーアップしてました。

そんなホドロフスキー流のコントラストのとり方は画家なんかの手法で見たことのあるものを感じられるたりするので、芸術家という名が似合う映画監督だなと つくづく思います。

死をチラつかせて生を強調し、喜びと苦しみもお互いを強調させ合う存在になってます。

異端的な表現 その感じがまた、自伝映画ということで 観終わった後はなんだか彼の走馬灯だったかのように感じられて しっくり。

お金を出して、寒い中観に行く価値がある映画を作ってくれる監督には本当に長生きしていただきたいと強く思いました。。

楽しませ方が 他とはまるで違うタイプの超現実。
非現実的な映像過ぎて、客観視ししてしまう仕組みからの、現実の表現は ただ単に変わってる では 収まらない。
地味な事をし続ける事の出来る人のなせる技です。

パリ編も実に楽しみです。
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