来夢

エンドレス・ポエトリーの来夢のレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
4.2
「リアリティのダンス」の続編でホドロフスキーの自伝的映画。
前作より詩的な表現が強いので、やや難解に感じられるかも。
前作はホドロフスキー自身の成長よりも、父親との関係や父親の変化の物語が主だったのに対して、今作はホドロフスキー自身の変化が描かれる。
結局変わらなかった父親に対して、自身が変わることで、残してしまった後悔をやり直したかったんだろうね。それでもここで描かれるアレハンドロ青年は父を受け入れられるほどの成長は出来なかった。だから過去改変をすることで、自分と父を許そうとしたのかな。
それができたのは、多くの作品で自身と向き合ってきた今だからこそ。まさにホドロフスキーの集大成と言えるよね。
まぁでも、成長出来なかったといっても、かなり変わるけれどね。
あの可愛かったアレハンドロ少年はどこへ? ってくらいに。そうだよね。リアリティのダンスで、ホドロフスキーってこんなまともだったの? って思ったもんな。変わらなきゃ辻褄があわない。変人誕生の物語だね。
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