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エンドレス・ポエトリーのnknskokiのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
4.1
溜まってたレビューの一気出しもそろそろ追いつきそう
タイムライン荒らしてごめんなさい

ホドロフスキー監督の自伝的人生観

「私は未来のお前だ、お前は過去の私。詩に身を投じ後悔はしていない。」
「何を得る?」
「幸せに死ぬことを学ぶ」
「死ぬのが怖い」
「生きるのが怖いんだ」
「人を失望させるのが怖い」
「自分を生きるのは罪じゃない。他人の期待どおりに生きるほうが罪だ」
「人生の意味は?」
「人生か。頭は質問するが心は答えを知ってる。意味などない。生きるだけだ」

ホドロフスキーは大学で哲学を学んでたらしいけど、毎回彼の映画を見てると彼を作っているのは仏教哲学が主のような気がする

「オカマみたいなことを言うな」
「オカマじゃない!父さんと違い世界を愛する詩人の心があるだけだ! 」

「詩」とは言葉の芸術
言葉を使って今までになかった新しい世界を見せるもの
秋元康や西野カナやつんく♂のようにただ相手を共感させるだけのものは詩とは呼ばない
それは谷川俊太郎の詩集を読めばわかる

得意の映像の鮮烈さは磨きがかかっていたけど、中身は「ホーリーマウンテン」や「エル・トポ」観た時のような衝撃は感じなかったかな

ホドロフスキーがインタビューで「性や裸を映像の中で扱う際には何か意味のあるものでないとダメだと私は思っています。単なる性的な対象に成り下がったものは使うべきではない」と言っててまさにそれだなと思った
フリークスの奇形女性や未成年を裸にする意味がホドロフスキーの映画にはある

「生涯かけて探していた。ついに見つけた女性だ。彼女を無限に愛撫したい。だけど腕がない。義手にすっかり慣れてしまい手が無いのを忘れていた。手を貸してくれる人?夢を叶えてくれ」
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