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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たちのnodriguezのレビュー・感想・評価

5.0
1899年、クリスマス・イヴを迎えるイギリス。オックスフォード大の学生エドワードは研修医として経験を積むため、辺境の地に隔離されたストーンハースト精神科病院にやってきます。見識豊かなラム院長に反し、病院のスタッフはどこかしら奇妙な行動が目立ち、病院全体が異様な雰囲気に包まれています。そんな中、エドワードは美しき女性イライザから「早くこの場から立ち去りなさい」という不気味な警告を受けるのでした。
かの有名な推理作家エドガー・アラン・ポー原作のミステリーですが、原作とはまた違った狂気と恐怖が詰まっています。というか、ポーの原作の大まかな設定や本筋を踏まえつつも、スリラーやサイコパス要素、愛やトリック、哀しみなどなど、あれやこれやを付け加えている作品です。ポー原作と言えるかどうか微妙なところですが、これはこれで好きです。(笑)
原作読了済みなのである程度の展開は分かっていましたが、それでもドキドキハラハラ。最後の展開にはまさしくそれまでの思い込みを覆されました。
何より俳優陣が豪華で、ラム院長演じるベン・キングスレーはさすがの風格ですし、イライザ役のケイト・ベッキンセイルは影のある美しさで思わず見とれました。
なんというか、本当に狂人、サイコパスの集まりで、あまり長く観ていると自分の方がおかしくなりそうです。
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