いしはらしんすけ

我が道を往くのいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

我が道を往く(1944年製作の映画)
3.8
ビング・クロスビーさんはやはり歌手としてのイメージが強いのだけれど、これもやはり歌手としての属性を十全に活かした、音楽が重要なポイントとなる映画になっとります。

一応神父役ながら、当然のようにその美声を披露するシーンは随所に用意されていて、でもミュージカルではないのね。

そのへんの案配が実に巧くって、要は脚本が優れているってことだと思います。

前半は結構ベタなギャグ(演者が達者だからか、それなりに笑える)を配しつつ、割と緩い感じで進むんだけど、後半は怒涛の急展開で普通にびっくり。

その一連がかなりあっさり描写されるので、若干の肩透かし感がなくもないけど、ラストは明朗な大団円が用意されているので、これはもう万人受け必至でしょう。

唯一、タイトルにもなってるテーマ曲が弱い気がする...が、それもストーリー上の必然性あるにはあるので、結局腑に落ちるのであった。