劇団イキウメの舞台『太陽』は残念ながら観たことがなく。一昨年の蜷川幸雄さん演出の『太陽2068』も残念ながら観れず。でも、年に数本は必ず舞台を観劇する身です。
劇場に舞台を観に行く方は、あの冒頭の演出は大好きなんじゃないかなぁ。「私は今小劇場にいるんじゃないだろうか。これからどんな世界が繰り広げられるんだろう?!」とドキドキワクワクしましたよ。
キャスティングも素晴らしい。特に鶴見辰吾さんには出てきて早々に彼の役者としての巧みさを再確認させられる配役でした。また、バイプレーヤーとしてよく目にする古舘寛治さんの出演シーンがかなり多いのも印象的。いい味出してます。
若手役者の中でも注目され出演作が続くW主演の神木隆之介くんと門脇麦ちゃん。それはやはり確かな演技力があってこそ。この作品でもしっかりそれを証明してくれています。
鉄彦(神木隆之介くん)には「どうしてこうしないの!もっと頭使いなよっ!」とヤキモキしちゃうシーンもありますが、この世界の設定をちゃんと頭に入れておくと「あっ、そっか」と納得出来ます。
ちょっと色味が暗くて何を撮しているのか分かり辛いシーンが何箇所かあったので、本公開までに修正してもらえると嬉しいかな。
今現在決定している公開される映画館が少ないのは本当に勿体無い。もっと沢山の人に観てもらうためにはどうすればよいのかなぁ…誰が頑張ればよいのかなぁ…。
あ、衝撃的なシーンもあるので、付き合いたての2人のデートムービーとしてはちょっとどうかなって感じです。
劇団イキウメを知らなかった人は、この映画をきっかけに舞台を観てみたいと思っちゃうんじゃないかなぁ。あぁ…更に劇団イキウメのチケットが取りにくくなってしまう。。