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ボクシング・ジムの毱のレビュー・感想・評価

ボクシング・ジム(2010年製作の映画)
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冒頭に感じた『ケイコ〜』的感覚。
(エンドロールでも聞こえるジムの音も然り?)

→と思ったら、三宅唱本人も言ってるんですね。(http://www.kaminotane.com/2023/01/23/22269/)

子どもが生まれてまもない母親がこうしてジムにこられること。
テロや銃乱射事件で撃たれた知人のはなしがふとあらわになること。
ジムのトレーニングの音でダンスをはじめるひと。
19歳の若者(調理学校に通っている)と交わす契約。月50ドル、書くのは紙だけ。好きな時間にきていいし、1ヶ月ごとにやめるか続けるか判断できる。(どうやらこのジムは宣伝をしていないらしい)
年老いたおじいちゃんがひとり、ジムでパンチを打ちながらトレーニングすること。(キビキビというわけではないが、足取りはたしか)。

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24時間営業してる、というのもあるのだろうが、ジムという室内に(基本的には)限定されているゆえか、外の明るさを大半は知ることがない。多くが、人工の光のもとで展開する結果、時間は明確にわからない。この90分の映画で何日経っているのかもわからない。
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