園子温監督、主演の染谷将太さん、マキタスポーツさん等の主要キャストが舞台挨拶を行った完成披露試写会で鑑賞。
若松公徳さんの原作漫画、それを基にしたテレビドラマ版を知らない人がこの作品を観たら、「低俗」、「エロ映画」、「何だこのクズな落ちは！」、「駄作」と簡単に切り捨ててしまうかもしれない。
この映画は男目線の青春エッチ系ドラマに超能力を絡めて描いた作品だと思う。
原作漫画にもエッチ系コメディの要素はあるが、超能力の危うさも描いていて、かなり残酷な展開もある。
本作ではそのような要素を奥に引っ込めていて、園監督が舞台挨拶で「最近の映画では珍しいくらい、はりきってエッチにしています。昔、エロ本で空想を広げた世代の男性たちにとっては少し懐かしい映画になっているかと思います。」と話されていたが、正にそういう作品だと思う。
だから、テレビドラマ版の主要キャストが続投している以外に、セクシーなモデルやグラビアアイドルが多数出演しているのだと思う。
原作は大分を舞台にしているが、テレビドラマ版同様本作も監督の故郷である愛知県東三河が舞台になっていて、私には監督の悶々とした青春の日々が映画に反映されているように思えた。
