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ヒトラー暗殺、13分の誤算のchikaのレビュー・感想・評価

ヒトラー暗殺、13分の誤算(2015年製作の映画)
4.0
ただ単に暗殺の犯行を描くだけでなく、主人公を軸に時代背景を描いていてただのサスペンスと思って鑑賞したけど、これは観て良かった。
まだ英仏に宣戦布告する前。戦争が激化する前に自国は勝てない。沢山の血が流れてしまう前に何かしなければと奮闘している1人の若者。

国民の殆どがヒトラーを信じ崇拝し自国は勝てると思い込んでいた。兵器や戦車を映した映画を鑑賞している国民の顔を見ると当時の人々の心情が窺える。当時はどの国も繁栄する為に戦争をし人が死んで行くことに心を咎めなかった、、のかな。みんなでは無いけど。
きっとあの時代に生きていたらゲオルクの様な考え方は出来なかったかも。

どうしても史実に基づく戦争映画はは残酷なシーンが多く、悲しみを植え付けられるのだけど、今作の様に人が死ぬ様を描かずしても、日本も戦争なんてしなければ、、と考えさせられる。
今作を見て新たな観点が自分の中でうまれた。それくらい感慨深い作品。
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