Makoto

ヒトラー暗殺、13分の誤算のMakotoのレビュー・感想・評価

ヒトラー暗殺、13分の誤算(2015年製作の映画)
3.4
映画の色味が、はい、ナチス〜って感じで
軽く書いたけど、それだけでナチス政権を思わされるっていう存在意識が凄い。

事実史に基いてるってことを知って本当にびっくり。
どの立場から描いてるかで感情移入の仕方が違うし、見方も変わってるっていうのは日常で生きていて当たり前なのに映画にしてハッと気付く。

劇中の、信念の持った田舎者は手強い(意訳)の台詞は痺れたな〜
世間の流れに沿ってナチ側にいた人もきっと元は人の心を持った人間で、ナチになるかどうかの選択に正解も間違いもなくて、ただその選択の上に今があるし、きっと過去に戻ってもナチに入るだろうし、ナチににだんだん染まって行ってなんでもかんでも暴力で抑圧できると思い込んでしまうそういった環境が当たり前なんだろうなぁ。

例えの重みが全然違うかもだけど、消費税10%をあれだけ嫌がってたのに今はもう当たり前で袋がマイバックにすら変わっているのを何も気にせず受け入れている私達も生まれてくる時代が違えばナチスに何も考えずに従っていたかもしれないと思うと人の順応性ってある意味怖いな。

あと主人公の俳優さんとてもいい演技でした。
Makoto

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