ちくわ

黄金のアデーレ 名画の帰還のちくわのレビュー・感想・評価

3.9
2012/11 オンライン試写会

アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り……。(シネマトゥデイ )

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特に前知識なしで視聴したけれどこれは実際にあったお話なんですね。どこまで脚色がされているのかわからないが面白かった。とてもバランスのよい作品で、現代パートの会話はテンポよく進み過去パートではドラマチックに展開して集中力を途切れさせること無く最後まで見せてくれます。

ヘレン・ミレンの上品な姿と言葉がすばらしいのはもちろんのこと、ライアンレイノルズの、駆け出し弁護士という初々しさを感じさせる演技はすごい。
現代の人間にとっては自分のルーツなどに価値観は見出せないかも知れないけれど、その歴史を目の当たりにした時、自分の中の血を実感するという展開はなかなか熱い。記者の告白では、戦争を経験した国の人間は(それを実感することがないだけで)何らかのモノを背負っているのだと感じる。

なかなかに面白かったです。

50/191/241