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黄金のアデーレ 名画の帰還のpandaのレビュー・感想・評価

4.2
クリムトの絵をめぐる実話をもとにしたお話は絵の圧倒的な存在感とともにとてもドラマティックでユダヤ、ナチそれぞれのルーツをもつ登場人物の母国オーストリアへの心情をアメリカ目線ではあるけど淡々と見せていたのはよかった。
政治的、歴史的な意味では複雑な気持ちになることも多々あるけれど、
(アメリカの最高裁で、国際問題になるぞ、という脅し文句の中に日本の名前が出たように、決して他人事ではないのだろうな)
家族の思い出を取り戻すことを願って、置いてきた家族への想いを昇華させたエンディングは感動的でした。
ヘレンミレンはさすがとしか言いようがないし、弁護士ランディの変化も素晴らしかった。
皮肉に見えるほど美しいウィーンの街並みや音楽の演出も秀悦でした。