ユッケ

黄金のアデーレ 名画の帰還のユッケのレビュー・感想・評価

3.9
あまり美術や絵画に詳しくなくてもなんとなく見たことはある、グスタフ・クリムトによる肖像画「黄金のアデーレ」
この名作に描かれた彼女にまつわる物語…ではなく、ナチスに奪われたこの肖像画を取り戻すお話。
まったく情報を仕入れずに臨んだので「あ、クリムトはそれで終わり?」ぐらいの肩透かしはありました。けど特に問題ナシ!

アデーレの姪マリアと、友人の紹介で知り合う若手弁護士ランドルが、国を行ったり来たりしつついい感じの掛け合いを見せてくれるバディムービー。
彼らの現在と、ナチ占領下のオーストリアから逃げ出す若き日のマリアを交互に映し、現在と過去の対比をわかりやすく語っています。
ここでようやく気付いたのですが、今作は完全に「ナチ映画」でしたね。このナチパートが非常に良くて、ハラハラさせられましたし豪華な内装やビジュアル、そして時代を表すルック…と見所多しです。

ドラマはシンプルで、
過去から逃げ出した人間が再びそれに向き合い、痛みを乗り越えて暗い記憶ではなく黄金の記憶へ更新する といったところでしょうか。

これをバディムービーでしっかり語っているのもすきなところです。相棒のランドルも過去に向き合うことに。

黄金へと遂げた思い出に触れるラストはグッときましたね!


あと演者も良かったです 個人的にはライアン・レイノルズの「お坊ちゃん」感と若マリアことタチアナ・マスラニーが見れて良かった。彼女が主演のドラマを見ているもので。