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黄金のアデーレ 名画の帰還のkanappeのレビュー・感想・評価

3.8
「取り戻したかったのは絵画なのか、それとも……。」
第二次世界大戦により家族と引き離され、大切ものをすべてナチスに奪われてウィーンを追われた夫人がかの有名な「黄金のアデーレ」を取り返すための奮闘を描いた作品。

黄金のアデーレ、つまり「 アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I 」とその作者グスタフ・クリムトをご存知ですか?その官能美と繊細さには誰もが唸る筈です。
物語が進むにつれてナチスに蹂躙された過去が明らかになり、引き込まれました。
ここのあたりの過去と現在を行き来する展開が素晴らしい構成になってましたね。
特にトムシリングとの追いかけっこには本当にハラハラした…。彼が出ていることを知らず、特徴的な声で気付かされました(^_^) あとはアデーレ役の方が本当に美しくて美しくて…まさに作品の華でした。

最後の長回しのシーンでは涙が止まりませんでした。夫人が取り戻しかった過去の記憶、幸せ、家族までの奔走劇をぜひどうぞ。