アメリカに住む老婦人・マリアが、戦時中にナチスに略奪されたクリムトの名画を取り戻すため、祖国オーストリアを訴えた実話を基にした作品。
ナチスを描く他作品に比べてそこまで残虐なシーンは描かれないものの、マリアと夫がアメリカに亡命しようとする際の緊張感は手に汗握ります。
そしてやはり、名家でありながら親も家も捨てて身一つで他国へ逃げなければらなかったマリアの無念さを思うとやりきれません。
マリア演じるヘレン・ミレンが気品があっていい具合にパワフル!
駆け出しの弁護士であるランディ(ライアン・レイノルズ)とも息がぴったりで良いコンビだと思いました。
余談ですが、直後に「シンドラーのリスト」を観ていなければもう少しスコアは高かったかもしれないです…