杜口

ピクニックの杜口のレビュー・感想・評価

ピクニック(1936年製作の映画)
4.6
眩い光に包まれ、屈託ない笑顔を振りまくバタイユ。その笑顔に雨が降り、日とともに儚く消えゆく様が美しい。

画面は光に溢れ、散らばる木陰は、風にざわめく木々に連れられ、動く。
そのために、常に画面は震え、絵画的とも言われる画面は映画として立ち上がる。

最初から最後まで魅力的な画面が続くが、特に爽やかな陽が隠れ、曇りゆく空に俯くバタイユ、それとともに勢いよく雨の降る湖を滑走するシーンは見もの。
杜口

杜口