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ラスト・フェイスのyaaaのレビュー・感想・評価

ラスト・フェイス(2016年製作の映画)
4.1
ショーン・ペン監督作品は大好きです。
観始めるとアフリカ内戦を舞台にラブストーリーって水と油ではないか。やっぱりカンヌ酷評はそれ相当の事かもな。アートな撮り方がチャラさを引き立て、これまでの骨太なショーン・ペン監督作品は何処へ。
と危惧しましたが、最後まで観てこれはやっぱり紛れもないショーン・ペン監督作品ではないのかと。しっかりしろや2016年のカンヌ!!
ショーン・ペンさんは今回やりたいことを一度に沢山やるという高度なことをして欲張りと思われたのかもしれません。
アフリカ内戦の悲惨な現状と打開策の限界への怒り。
それらに立ち向かう医師団へのエール。
彼女であったシャーリーズ・セロンとイチャイチャしながら撮影して、そして彼女を美しく撮ること。
ショーン・ペン監督作品の主人公らは思い描いた理想が実現せずに唇を噛む思いをすることが多いのだが、本作もラストシーン、そのような芝居はないがこれからも続く人生へ慟哭する感情がヒシヒシと伝わってくる。
これぞショーン・ペン監督作品!!

恒例のちょろっと出てくる「変な人」は劇中最大の恐怖と怒りをもたらす民兵の女ボス。強烈。
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