狭須があこ

キング・オブ・エジプトの狭須があこのレビュー・感想・評価

キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)
2.6
何の因果か海を渡って、映画館で流れてしまったクソ映画。
ひっそりレンタル屋に並んだ方がお互いのためだった系のヤツな気がするんですけど、まぁ確かに4Dで見たら楽しかったかもね。

んー、思い出した映画は「ラスト・ナイツ」です
とにかくパンチラの精神に欠けた映画。

みんなメチャクチャに喋る。
あれは強い!おれより強い!走って逃げよう!これは無理だ!
状況、作戦、どうなったらこうなる。何が起きる。ぜんぶを口で説明してしまう。そして音楽を流して盛り上げる。

ある程度、振り回してくれていいんですよ。
パンツが全然見えなくても、そこにパンツがあるって信じる力は、見てる側もあるからさぁ。全部見えちゃってることが、一番楽しいワケじゃないということを私は言いたい。
チラリズムという概念はこの映画にはありませんでした。

そんで「大ピンチだ!」って口で言う割にピンチ度がそんなに高くもないんですよね
具体的に言えば、「2回まで間違えていいよ!」って言われたときにですよ。2回間違えて、3回目で正解がわかるんだけど、言おうとした瞬間に横の奴が「わかったぁ~!コレだぁ!」って違う答えを言いやがって、ウッワァァ~!!ラストチャンス間違えたじゃねーか!!どーするどーする!?みたいな気持ちにね、私はなりたいわけですよ

「2回目間違えたね!3回目で…正解!おおう!危なかったね!ギリだね!」っていうのはさ~!!ピンチでもなんでもないんだよ
「大雨で電車止まった!!JRない!阪神もない!阪急とまった!でも地下鉄で帰れた~!ギリ!」みたいなのはさ、次の日会社で「よかったね~」って話題になるレベルのピンチでしょ、ましてやフィクションなのにぼくら、世界仰天ニュースになるくらいのドッキドキが欲しいんだよ!っていうことをわかってほしい

ピンチが予定調和になっちゃうのはなかなかもどかしかったです。
詰みじゃん。って絶望を感じる前に次の選択肢がポンって現れてくれちゃうの、ちょっと親切すぎやしねぇかなぁ。
絶望からの大逆転みたいなのがなかったです。

極めつけは最後の目のとこですね
お前なんで投げたの!?w

まぁそんな色々を思いながらも、別にコテコテCGはまぁ、キライじゃないのでたのしく見れました。
しかし世界20カ国を席巻したわりにはコッテコテだな。大丈夫か?

最初にも言ったけどたぶん、アトラクションですねこれ。
4Dで見ればよかったな~
狭須があこ

狭須があこ