Lizettte

教授のおかしな妄想殺人のLizettteのレビュー・感想・評価

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)
3.5
ウディ・アレンの"罪と罰"シリーズ最新作。近年こだわっているラブコメと掛け合わせ、化学変化とまではいかないが、面白く仕上がっている。遊園地の歪んだ鏡越しのキスシーンやホアキン・フェニックスが夕焼けで佇むシーンなど、細かい画の作りも手を抜くことはなく、やはり感心させられる。道徳的な正しさを映画に求めているわけではないが、今回はこのラストはウディ・アレンが自身の罪を償うことのメタファーのようで、おじいちゃんなりにまだまだ成長しているのね、と思ってしまった。あと、自分を投影した主人公を中年のお腹の出たホアキン・フェニックスにしながらも、ピッチピチのエマ・ストーンに迫られる設定にするあたりも、可愛らしいな、と。(もはや誰目線で観ているのか自分でもわからない)
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