おそば屋さんのカツカレー丼

悪夢探偵2のおそば屋さんのカツカレー丼のレビュー・感想・評価

悪夢探偵2(2008年製作の映画)
5.0
前作と続けて観賞。

前作よりも他人の悪夢を解決することを通して影沼というキャラクターを深く掘り下げていくストーリーだった。このようなストーリーは夢が人のトラウマや過去を表象することと齟齬なく結び付いているので前作より好きだ。

前作に比べホラー要素も強かった。特に悪夢に現れる女の子の両親にはゾッとした。

人の心の声が聴こえてしまうということは確かにとても恐ろしいこと。現実の人の言葉はとても表面的であるのは分かっていてもそれから目を背けなければ生きていくのは地獄のような辛さになるだろう。でも最後に女の子が「見えなかったものが見えてくると思う」と言っていた。とても力強く決意の含まれた言葉だ。

前作よりも深く優しい映画だったと思う。