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64 ロクヨン 前編のtackyのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)
3.0
一週間しかなかった、昭和最後の64年に起こった未解決誘拐事件。天皇崩御の影に隠れて、目立たず忘れ去られた事件。
とくれば、非常に興味をそそられるが、

実際は県警と報道の板挟みに苦しむ、広報官のお話だった。
まるで中間管理職の悲哀物語である。

原作者は元新聞記者らしいが、出てくる報道陣はまるで全員ヒールで、描き方に悪意があるみたいだ。それでも、最後のクライマックスの広報官とのやりとりは、非常に緊張感があり、素晴らしい演出だったが‥

でも誘拐事件が観たかった。これはこれで、別の映画にするべきだ。後編に期待したい。
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