dada

64 ロクヨン 前編のdadaのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)
3.8
正直なところ二時間が少し長く感じましたが、終盤にかけて渋み×人間くささ×静かなる熱さ=佐藤浩市の必殺技が炸裂&後編へガッちりフックをかける展開に最終的に納得度が高かったです。結末が気になるけどガマン。

7日しかなかった昭和64年という時間的ピットフォールとどこまでも続く深みを連想させる未解決事件という掛け合わせが絶妙で実際にあったかのようなリアリティがあります。前編の本作はスポットライトのような人間の正義感の葛藤がメインですが、後編はサスペンス的要素も入ってくるんでしょうか。
それにしても片田舎にあんなバラエティ豊富なシブオヤジたちが集う県警があったらそれはそれで事件だ!やや盛りすぎ感ありですが、露出時間コントロールでバランスは保ててました。シブオヤジじゃないけどでんでんも出演してほしかったなー

デルトロに続き、なりたいシブオヤジにリストアップの佐藤浩市、父親との確執などで得られた人生経験が堆積されて今があるんだろうな。
dada

dada