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ヴィクトリアのyuriaのレビュー・感想・評価

ヴィクトリア(2015年製作の映画)
1.0
こういう映画を観たとき、つい真面目になってしまう。なにが前編140分ワンカット長回しだ。私が尊敬する先生にこの映画を見せたら、きっと辛くて泣いてしまうだろう。映画からは呼吸すら感じられず、愛は失せ、デジタル化を否定したいわけでは全くないが、これを映画とよんでいいのか。手触りもなければ、奇跡もない。息をさせないよう、圧し殺されている圧迫感に終始耐え続ける。インスタントのカップラーメンのような、美味しいし挑戦していることは面白いんだろうけれど寂しさだけがただ残る。ちなみにYouTubeで観たメイキングはかなり面白かった。それは3点。


ていうか140分長回ししてスゲーこれどうやって撮ってるんだろうヤベーって感覚になることがこの映画が面白いという評価に繋がるのはおかしいと思う。映画をみせていないじゃない。ブレブレに手持ちでひたすら追いかけて、動きっぱなしのカメラは彼らの尻を追いかけて後で編集でどかーんばーんさせて映像美とかにしているけれど、私が携帯でとった映像となんら代わらないただ撮っただけの映像を、どうして。街にくりでて、カメラを片手に、映画を撮った。ヌーヴェル・ヴァーグはただそれだけではないんだから、だからわたしは好きなんだから。


リハなしとかすごいと思うしすごいんだけれど、しかも彼らは最高なんだけれど、わたしにはこれは映画に見えなかったよ。みせてくれなかったんだもん。一度も止まって顔を撮してくれなかった、ヴィクトリアが可哀想よ。